遅ればせながら「永遠の0」を観てきました!
最初は、DVDが発売してからゆっくりと見ようかと思ってましたけど、やっぱり劇場の大きな画面で
観たくなって、毎月14日の東宝の日(映画が1000円で観られる日)を利用して観てきました。
公開から2ヶ月弱過ぎてるのと、雪が降った日のレイトショーと言う事で場内は空いていたので
周りに気を使う事無くしっかりと堪能してきました。
ネタバレすると面白さが半減しちゃうので、その辺りには触れずに、少しだけ違う視点でこの映画を紹介
してみます。
DVD等が発売された時やレンタルしてみる時にでもちょっと参考になれば幸いです。
ストーリー 引用 :
祖母の葬儀の席で会ったことのない実の祖父・宮部久蔵(岡田准一)の存在を聞いた佐伯健太郎(三浦春馬)。進路に迷っていた健太郎は、太平洋戦争の終戦間際に特攻隊員として出撃した零戦パイロットだったという祖父のことが気に掛かり、かつての戦友たちを訪ねる。そして、天才的な技術を持ちながら“海軍一の臆病者”と呼ばれ、生還することにこだわった祖父の思いも寄らない真実を健太郎は知ることとなり……。
私自身、、祖父が戦病死ししてるのでその辺りもこの映画に魅かれたのかもしれません。
ただ私は祖父が戦病死したという事実以外は、全く知りません...
祖母からは、何も聞かされなかったので何となく聞いてはいけないのかと思ってそれ以上聞くことは
ありませんでした。
自分の事はこの辺りにして 映画について少々
予備知識が無くても楽しめるんですが、やっぱりある程度の知識はあった方が良いかと思います。
太平洋戦争については、「聯合艦隊司令長官 山本五十六 太平洋戦争70年目の真実」を観てもらうと
どんな流れで日本が戦争に突入していってどんな結果になったか一通り分かると思います。
かなり説明的なので字幕を出しておくと更に分かり易いと思います。
話を「永遠の0」に戻しましょう。
佐伯健太郎は自分に本当の祖父が居たと言う事で最初は軽い気持ちで、姉とその生涯がどんなものだったかを
調べるようになります。
ただその過程で、祖父は海軍一の臆病者だったと聞かされます。
次々と同じ様な話を聞かされていく中で、祖父の直属の部下だった井崎という人物に会います。
それまでは出てこなかった、本当の祖父の一面を聞かされます。
ここから現代から過去の話へとその舞台を移していきます。
その舞台は、真珠湾攻撃前の大型空母(航空機を運用する船)「赤城」 劇中では殆ど解説は無いけれど
この船は第一航空戦隊(通称:一航戦)の中核を成す船でその中で小隊長を任されると言う事は、
それだけで宮部久蔵が腕利きのパイロットだったと言う事の証明になりますね。
(余談ですが、この赤城という船も結構数奇な運命をたどった船で、建造中に諸外国との条約によって
破棄されるところでしたが、戦艦から空母へと艦種を替える事で延命する事が出来ました。
まぁ、その無理な変更によって、艦内は、複雑で使いにくい船になったそうですが...
またその姉妹艦(同じ設計図を元にして作られた船)は、建造中に関東大震災で破損して破棄されたそうです。)
真珠湾攻撃を終え祖父の部隊は太平洋戦争の転換点となるミッドウェー海戦へ
この海戦で、先に紹介した「赤城」をはじめとして「加賀」「蒼龍」「飛龍」と合わせて4隻もの空母を失い
大敗を喫することになります。
日本軍が躍進することが出来た最大の功労者でもあった空母部隊を一度に失い、これにより以降の戦局に
大きな暗雲が立ち込める事になります。
実際これ以降の戦局はどんどん悪化していき、その流れに比例するように宮部久蔵は精神を蝕んでいきます。
井崎と宮部久蔵は、この戦場で離れ離れになってしまうので彼の知る祖父の話はここまでとなります。
祖父が「海軍一の臆病者」という固定観念が出来始めてた頃に、この祖父の話は衝撃的で、さらに
祖父の事が知りたくなって、当時の祖父を知る人たちのもとを次々と訪れていきます。
そこで、さらに祖父の色んな一面を知っていく事になります。
このパイロットは景浦といい、祖父の同僚。 祖父とは真逆ともいえる考え方を持ち自身の操縦技術に
自信を持っていたが模擬戦において苦汁を飲まされ敵意を向けるもその中に憧れを抱くようになる。
そんな彼が涙を流しながら祖父の名前を叫ぶ
その涙の真意とは
そして彼から渡された祖父が特攻へと赴くその日を知る人間への手掛かり
全てのピースが揃って、そこから導き出された祖父の人物像。
それがどういうものであったかは是非ともご自身の目で確かめていただきたいです。
上映時間 2時間以上の作品ですが、謎を少しづつ解いていくかのような話の組み立て方のおかげか
全然長く感じる事は無く、逆に原作から削られた部分を追加してほしかったくらいです。
もっと色々と書きたい事はあるんですけど、どうしてもネタバレ的な事が出てきちゃうのでその辺りが
歯がゆいですが個人的には凄く満足いく作品でとにかく一人でも多くの人に見てもらいたい、そして
そこから何かを感じ取ってほしいと強く思いました。
最後に 一部でこの映画に対して「特攻美化」「戦争賛美」「零戦神話」等の言葉で批判されてたり
するんですが、この映画で伝えたい事はその批判の言葉の真逆な事だと思います。
参考サイト: 永遠の0公式サイト 空母赤城について 真珠湾攻撃について ミッドウェー海戦について
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